天が下(あめがした) - 花
天が下(あめがした)の特徴

おけさばやしも一つの木に様々な花をつけますが、この天が下(あめがした)も紅地の花弁に入る白い班の入り方が非常に様々です。おけさばやしは蕊の変異もまちまちですが、天が下はどちらかというと蕊はほとんど変異せずに班の入り方がほとんど入らず紅の花に見えるものからほとんど白地に見えるほど班の入るものまであります。(写真 小室山公園椿園)

天が下(あめがした)管理者コメント

大輪のラッパ咲でかなり大きく反る形で開き、また比較的蜜に花をつけるため見ごたえがある品種です。ツバキとしては枝が延びやすく、横張り性が強いです。庭に植える場合にはこの特徴を上手く活用すると見ごたえのある花を楽しめると思います。

天が下(あめがした) - 花
「天が下」といえば…

「ときは今 あめが下しる 五月かな」は明智光秀が連歌会で詠んだとされる発句です。「ときは」は明智光秀の本姓である「土岐」、あめが下しるは「天下に号令する」の意味で織田信長に対する謀反を経て天下を収めようという光秀の野望が現れているとか…いないとか。非常に面白いですが、管理人としてはちょっと話が出来すぎだし謀反の予告をするほど明智光秀は迂闊な人じゃなかったと思うのです。

このエピソードは大河ドラマ「麒麟が来る」では取り上げられなかったようです。一方、「ときは今 あめが下なる 五月かな」の元の発句を後の人が謀反の事実に合わせて「天がしたしる」に挿げ替えたという説も踏まえてマンガ「へうげもの」では不敵な笑みを浮かべつつも「冗談が過ぎる」とたしなめる光秀のシーンで取り上げています。

ただこういった面白い背景を持つ歌は人気がありますし古今東西、詠われる詩や短歌の一大ジャンルを築いています。日本の短歌では大海人皇子―額田王のやり取りや、但馬皇女を偲ぶ穂積皇子の歌などが有名です。これらも出来すぎだろーって思いつつやはり魅力的です。

同様にもしツバキの「天が下」その名前が、その花姿が時々、花毎に異なってまるで野望と謀反の前に千々に乱れる明智光秀の心にあやかって、更に上の連歌の発句を踏まえて命名されていたとしたら...出来すぎだと思いつつやはり拍手なのです。 天が下(あめがした) - 花