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源氏唐子(げんじからこ)の特徴

江戸椿の代表的な品種の一つ。花は明るい桃色で、蕊の変異の仕方によって変異が弱い場合は八重咲、変異が大きいときに唐子咲に咲く。唐子咲きも変異の大きさによって大きな唐子や小さな唐子に咲き表情豊かです。江戸時代後期の文献にも名前が残っている品種です。

横はり性の木でやや弱く、苗の入手が難しい品種です。各地の椿園では比較的見られる品種ですので、そちらで鑑賞するのがおすすめです。伊豆大島では2月中旬から3月頃まで、関東地方では3月~4月が開花期です。(写真:大島公園椿園)

源氏唐子(げんじからこ)管理者コメント

唐子と名前がついていますが、秋咲紅唐子のように咲く花すべてが唐子咲に咲くわけではありません。むしろ蕊の変異がほとんどない八重咲や唐子にならず千重咲に近い形で咲く花の方が多いくらいです。

「源氏」の名前がついていることから 光源氏の変わり枝からの作出ではないかと想像しますが、来歴は不明です。キラキラしさを感じさせる「源氏」と可愛らしさをイメージさせる「唐子」を組み合わせた名前を持ち、咲く花がバリエーションに富み、ある意味捉えどころがありませんね。

源氏唐子(げんじからこ) - 花
源氏唐子は光源氏の下半身か…

源氏唐子の花は蕊の変異が小さいと八重、少し大きいと千重、これが固まっていると宝珠そして変異が大きくまた固まっていると唐子になる特徴があります。花を楽しむうえでは一つの木で様々な花が楽しめるのは良いことですね。

ところで源氏物語の光源氏は藤壺の宮―紫の上の絶対ストライクゾーンに加えて、様々なタイプの女性との遍歴を重ねます。まさかとは思いますが様々な花を付けるこのツバキの特徴を光源氏の女性遍歴と重ねて命名した?