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紺侘助(こんわびすけ)の特徴

関東地方で見る木は小ぶりなものが多い。侘助と名がついていますがヤブツバキ系品種です。クチクラのある緑の葉の中にぽつぽつと深紅色の小さめの花をつける。 花弁にはふはないが花弁の傷は紺色に変色する。 花弁元から締まり、花弁先は大きくは開かないが反りが強い。蕊の黄色も濃い。(写真 都立大島公園椿園)

紺侘助(こんわびすけ)について管理者コメント

小さな花を咲かせるツバキ(侘助)の代表的な種で比較的早い時期に咲くのが特徴です。 花付きはかなり疎で、花としての印象は弱いが空間にぽつと置くとその深紅色と黄色は一気に印象的。 枝―葉―花の組み合わせの対比が妙です。茶花に好んで用いられるのも対比の妙を愛でてのことでしょう。

紺侘助(こんわびすけ)は入手しやすい庭木にお勧めの品種

紺侘助は比較的入手しやすくまた育てやすいので庭木にお勧めの品種です。

紺の名の通り藪椿に比べると深い紅色でどんなお庭にもよく合うと思います。開花期が長くまた小振りな花は傷みのない完全花がほとんどで育てやすいと思います。大輪の椿は美しいですが完全花を沢山咲かせるには鳥や風の対策をある程度する必要がありますが、紺侘助ならその心配はありません。

植え付けや植え替えは秋または春の時期に行い、木に負担がかかる夏や冬は避けるのはツバキ共通のお手入れのコツです。

個体差もありますが光の加減でもかなり印象が違います。日向で見ると藪椿のような色に見えますが、日陰や曇り空で見ると深い紅色に見えます。天気によって変わる表情もこの椿の楽しみの一つだと思います。

侘助の名前がついていますが、分類上は侘び芯です。分類にこだわるのは無粋だというのが管理人の意見ですが、詳しくはこちらから。