Previous Next
臘月(ろうげつ)の特徴

古くから関西で観用に品種改良され育てられてきた種。クチクラのある緑の葉の中にまばらにやや大きい白臘色の花をつける。花弁にはふはなく花弁元はやや開き、花弁先も開くが反りはあまりない。蕊の色は淡いが先端の黄色が花弁の白臘と対比して好く目立つ。(写真 都立大島公園椿園)

臘月(ろうげつ)について管理者コメント

アイボリーに近い白い色のツバキで比較的早い時期に咲くのが特徴です。花付きはかなり疎ですが一つ一つの花がやや大きく見応えがあります。色から臘月という名前を付けたのでしょうが、臘の字は難しすぎて私も書けませんし、そもそもこの名前以外で使ったこともありません。

臘月(ろうげつ)の意味はなんと!

この椿の名前 臘月(ろうげつ)は辞書で引くと陰暦12月のこととありました。上の管理者コメントで無学を晒していた自分が恥ずかしくなってきます。

確かに椿の中では比較的早く咲く品種で12月頃には見ごろを迎えます。なお更に辞書を引くと「臘」は【冬至の後、第3の戌の日に行う祭り。猟の獲物を祖先や神々に供える。】(goo辞書)の意味があるそうです。このお祭りは私は経験がありませんが、地域的なあるいは宗教的なことが影響するのでしょうか。

更に辞書には「﨟」と同じで【僧が受戒後に安居を行い終えること。…】(goo辞書)とあり更に…です。

ただ、はっきりしたことが一つ。どこかのお寺で陰暦12月頃にこの椿が咲いている姿を見た僧が名付けたに違いありません。…多分。白い椿というと加茂本阿弥を思い浮かべますが、比べると臘月は蕊があまり開かず、一方で花弁は外反りに強く開きます。